私事

うつ病や適応障害の労災認定率を上げる心構え 病院編

うつ病や適応障害の労災認定率を上げる心構え病院編

精神障害の労災の調査では、医師の証言はとても重要といわれています。

あなたの体調不良の原因が、業務によるものだと確信しているのであれば、しっかりと要点をまとめて医師に伝えてください。

今回の記事も、実体験をもとに医師から診断書をもらって休職した経緯や、医師への問答の心構え・注意する点などを紹介します。

あくまで参考程度に留めてください。最終的な労災の判断は労働基準監督署長が行います。

精神障害の労災認定の要件おさらい

精神疾患の労災認定を勝ち取るためには、発病が業務によるものだと証明する必要があります。

精神障害の労災認定の要件
1. 認定基準の対象となる精神障害を発病していること
2. 認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること
3. 業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと

3番の個体側要因とは、過去にも精神疾患を患った経験があったり、身内に不幸があったりした場合。業務以外にもストレス要因があると考えられるため、労災の調査で不利になります。

理由

精神障害の発症は業務上によるものと断定できないため。労働基準監督署から「疑わしきは罰せず」と判断されて労災認定の可能性が著しく下がるかもしれません。

労働基準監督署は調査の際、過去5年分ほどの通院歴や健康保険の利用履歴の確認をとります

そのため、過去にうつ病を患った事実がある場合は事前に伝えましょう。隠し事はないという印象を労働基準監督官に持ってもらい、少しでも有利に働くように進めましょう。

再確認

うつ病や適応障害の労災認定率を上げるための心構え 病院編

うつ病や適応障害の労災認定率を上げるための心構え 病院編

この記事の要点

精神障害の労災認定率を上げるための心構え
・ 医師の問診では、プライベートな話題は避けること。
・ 業務上で感じたストレスや出来事を、重点的に伝えること。
・ 体調を記録して、症状の変化を把握すること。

労災認定率を上げる医師の問診の心構え

医師の問診の際、かんたんな質問や出来事を尋ねられます。
正直に答えることを前提として、業務によって感じたストレスや発症した症状を重点的に伝えます。

このとき、プライベートの出来事によるストレスを伝える必要はありません

例えば

・ パートナーとよく喧嘩をして疲れている
・ 家の近くの工事現場の騒音がうるさくて集中できない
・ 近所の住民の口論が毎日のように聞こえてストレスを感じている

このように、業務上のストレスと関係のない出来事を伝えてしまうと、ストレスの要因はほかにもあると、医師が判断する可能性があります。

精神障害の労災申請の認定要件は、業務上のストレスにより精神障害を発病したこと

うつ病や適応障害は目には見えない症状のため、どうしても個人の主観頼りになってしまいます。そのため、労災認定を受けるには、業務とストレスの因果関係が明確であると判断されなければなりません

労災認定の可能性を少しでも上げるために、医師の問診ではプライベートな話題は避けましょう。

精神障害の労災申請リーフレットの出来事をもとに、ストレスや症状を伝える

精神障害の労災申請リーフレットの基準を確認しながら、「中」判定に該当する項目をピックアップして、医師に症状や発病の原因を伝えましょう

こちらの記事で、リーフレットの活用法を詳しく解説しています。ぜひご確認ください。

リーフレットと出来事を見比べよう

体調管理表を作って症状を記録する

私はGoogleスプレッドシートを使って、体重の変化・体温・体調を管理しています。
80文字程度の簡潔な記録です。

スプレッドシート体調管理

・何時頃から頭痛を感じている
・身体の怠さの状態や意欲の有無
・しんどくて一日中横になっていた
・会社から嫌がらせを受けて体調が悪化した

体調にまつわる症状を簡潔に入力しています。

体調管理をしていると、体調の変化に法則性を見つけることができます。

私の場合

休職中にも関わらず、未だに会社から嫌がらせを受ける事態が、月に1度の頻度で発生しています。
嫌がらせによりストレスを感じたあとは、体重が一週間で3~5kgほど減少します。

体調・体重の変化を記録しておくことにより、医師に伝える内容が明確になります。

嫌がらせの内容や、嫌がらせを受けたことにより体調はどう変化したか、出来事と体調の因果関係が明確になって、情報の整理が容易になります。

話に一貫性が生まれて、説得力が増します。

プライベート日記をつけて体調の変化を書き綴る

私は、うつ病になってから日記をつけるようになりました。

日記と言っても200~400文字程度の簡単なものです。
日記には、前日の出来事と当日の体調を記入しています。

先ほどの体調管理表は大雑把な記録でした。
日記については、感情の変化や出来事の詳細、そのときに感じた気持ちを綴っています。

日記は人に見せないことを前提に書いています。

私の場合

目覚めてすぐに日記をつけています。
行動を習慣化することで面倒だと思う気持ちを排除しています。
しかし、体調の良くない日は、日記をつけることすら負担に。
そんな日は、スマホのメモアプリを使って音声入力で済ませてしまいます。
スマホの音声入力の精度は高いので、アイデアがパッと浮かんだときなどにも便利です

プライベートな日記でも、労災申請の話題が多くなります。

労災が気になりますから。

日記をつけることにより、頭の中が整理されます。

出来事を振り返るようになり、身の回りの状況整理をしている状態になります。

この出来事を伝えよう。この出来事はプライベートな話題だから避けよう。

日ごろから労災について考える習慣が身につき、状況整理もできるプライベート日記。
体調管理表と同様におすすめです。

体調管理表を作り少しでも意欲が出たら、日記をつける習慣もぜひ挑戦してください。

私の体験談 病院へ通うことになった経緯と休職に至るまで

病院へ通うことになった経緯と休職に至るまでの体験談

個人的な内容のため参考になるかわかりませんが、私がうつ病と診断されて休職に至った経緯を紹介します。

心療内科を受診するようになった経緯

私が病院を受診するに至った経緯

過度なストレスや長時間労働の影響から、意欲低下や集中力低下の症状が現れる。
はじめのうちはスポーツジムに通って筋トレしたり、新しい趣味を探すため美術館に行ったり、好きな音楽を聴いたりして、なんとかストレスを緩和しようと行動していた。
しかし、
・上司からの理不尽な指示を受ける
・私だけ達せい困難なノルマを与えられる(パワハラ:過大な要求
・私だけ会議に呼ばない(パワハラ:人間関係からの切り離し
・過去のサービス残業をすべて私の責任にされる(パワハラ:精神的攻撃
このような出来事が立て続けに起き、ストレスは日に日に蓄積されるばかり。
そして睡眠障害の発生。ほとんど眠れない状態が3ヶ月続く。
この頃には、体重は10kg減少。
仕事のことを考えるだけで涙が出るようになり、身も心もぼろぼろになる。
明らかに異常を感じたため、睡眠薬を処方してもらう目的で心療内科を受診。
初診日、「すぐに仕事を休んだ方が良い」とアドバイスを受けて、休職するための診断書をもらう。

かんたんなアンケートに答えたあとに医師との問診。うつ病と診断されました。

初診時の私の主張

初診時に私が伝えたこと

長時間労働と連続勤務があって、そこに上司からの度重なるハラスメントを受けて体調を崩しました。

この点ははっきり伝えました。精神障害の労災申請リーフレット、複数の「中」判定の出来事になります

あとは医師の質問に正直に答えてください。

こちらが答える質問をされます。

どんなことがありましたか?どう思いましたか?

このような質問は、労働基準監督官の聴と似たような傾向のため、同じ回答ができるよう記憶を整理してください。

主張の一貫性が大切です。同じ主張ができるよう心がけてください

医師の問診で伝えたこと

・ 日ごろから仕事でストレスを感じていること
・ 仕事のある出来事がきっかけで眠れなくなったこと
・ 仕事のことを考えると涙が止まらなくなったこと

このような内容を医師に伝えているときも号泣していました。

今すぐ休職したほうがいいです。診断書を書きますから、とりあえず休んでみてはいかがですか?

医師のアドバイスのもと、診断書を受け取りました。

その後、3日間の通常業務と引き継ぎ業務を経て、休職することに。

医師から精神疾患と診断を受けていることが、精神障害の労災申請の必須条件になります。
心療内科か精神科にいって診断を受けましょう。

うつ病と診断されたあとの通院状況

体調管理や日記をもとに、業務上のストレスや体調の様子を重点的に伝えています。

会社から新しい嫌がらせ行為を受けた際は、出来事と体調・体重の変化を合わせて伝えています

診察時間は毎回5分未満。こちらの状況をすべて伝えるには時間が足りません。
そのため、伝えたい内容をあらかじめメモにまとめて、メモを見ながら医師の問診を受けています

労働基準監督署は担当医にも聞き取り調査をする

労災申請が受理されて労働基準監督署が調査を開始すると、通っている心療内科または精神科の担当医に聞き取り調査が行われます。

私を担当する監督官に聞いた話になりますが、労災認定の判断において、医師の証言はかなり重要(証言が労災認定の判定に強く影響する)のようです

そのため、業務上で感じたストレスや現在の体調、会社から新たにストレスを受ける出来事があった場合は、忘れることなく医師に説明しましょう

伝えたい内容をメモにまとめて準備すると、伝え忘れが少なくなります。

医師を味方につける心構え

当たり前のことになりますが、誠実で在る。これに尽きると思います。

たとえば

・ 問診が始まる前に挨拶をする
・ 帽子を被っているなら取る
・ 丁寧に話す
・ 素直な態度で接する
・ 問診のあとはお礼を言う

基本的なことですが、うつ病や適応障害になってしまうと思考力や判断力は鈍り、相手に気をつかう余裕はありません。

そこで、ついうっかり失礼な態度を取ってしまったり、医師の発言に否定的な反応をしてしまったりすることもあります。

無理のない程度で構いませんので、先ほど挙げた誠実な態度で接するように意識してください

一度の診察時間は3分〜5分。それだけの会話で、わたしたちの気持ちを80%以上理解できる医師は多くありません。

医師も感情のある人間です。感情が入ることにより、良くも悪くもなる可能性があります。

この患者を応援したい。

誠実な態度で受け答えをして、医師からサポートを得られるよう心がけてください。

誇張したり嘘をついたりする必要はありません。業務上のストレスや理不尽な出来事、感じた気持ちを正直に伝えてください。

繰り返えしになりますが、伝える内容は業務上の出来事のみに留めること。プライベートな話は避けてください

そのためには、先ほどお伝えした体調管理表や日記が非常に役に立ちます。

ほかにも、精神障害の労災申請リーフレットの出来事を頭にいれて、医師の問診に挑んでください。

記事のまとめ

うつ病や適応障害の労災認定率を上げる心構えのまとめ

今回の記事をまとめます。

精神障害の発症は業務によるもの、と医師に主張する
・ 仕事に関係のないストレス要因は話さない。
・ 体調や症状の変化を記録して、正確に体調を伝える。
・ 病院では礼儀正しく、誠実に接する。

医師の問診では、プライベートで感じたストレスには触れないよう注意してください。

そして、医師の質問には正直かつ誠実な態度で受け答えをしましょう。

運が良ければ、労災認定につながるアドバイスをもらえたり、配慮してもらえたりするかもしれません。

医師も人間。

この患者には労災認定になってもらいたいな。

医師からこのように思ってもらえたら心強いですよね

過度な期待は禁物ですが、そうなる可能性もあると考慮して行動しましょう。

この記事シリーズでは、労災申請のプロセスを分かりやすく解説します。
あなたが直面している問題に対処するため、私の実体験に基づいた具体的なアドバイスを提供します。
あなたが抱える不安や疑問を解消し、適切な選択を選べるようサポートします。
あなたの苦痛は事実であり、その苦痛には正当な理由があります。
精神疾患発症の原因が業務であることを一緒に証明していきましょう

繰り返しになりますが、主張の一貫性が大切です

体調管理や日記などをつけて、いつでも過去の状態を振り返れる用意してください。

このサイトが、あなたの労災申請が円滑になり、適切な手段を見つける一助となれば幸いです。

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